氷解

日々の思考を垂れ流すゴミ箱

アクダマドライブ感想【2020秋アニメ】

FODで期間限定で無料公開していたので、2020秋アニメランキングで特に人気が高く気になっていたアクダマドライブを見ました。TV含めFOD以外で一切公開していないのがもったいない。後々Amazonなどにも追加されていくらしいが、有料だし。

 

大雑把な感想としては、誰が正義で誰が悪か、明確な答えを一切提示しない終わり方なのに見終わった後の満足感高くてとても良かった。誰もが自分なりの正義という名のエゴを持っていて、それがむき出しでぶつかり合うのがアツかったです。命がけの戦いということで人が結構死ぬしグロい描写もあるんだけど、それを含め12話イッキ見して5時間くらい(?)の映画を見たような気持ちにさせてくれる。見終わった後に劇場の明かりがゆっくりと付いて、周りの観客が徐々に立ち上がって話し始め、現実にフッと引き戻されるあの感覚がした。いいね。

 

展開としては、量子コンピュータのあたりで「また世界観広げすぎて唐突なSFゴリ押し展開で冷める感じかなぁ」と思ったんだけど、その辺をサッと畳んで最後は詐欺師達の戦いっていうミクロな展開に引き戻した所が綺麗で、流石見せ方分かってるなぁと感じた。

この手のSFモノって最後に伏線回収しなきゃいけないけど、世界観の説明に固執すると視聴者としてはそれを把握するのに必死で、クライマックスだと言うのに物語にいまいち入り込めないままなんだかよく分からず終わる、というのが結構お決まりのあるあるパターンなんだよね。逆にそれを嫌って先延ばしにし続けて、風呂敷だけ広がってなにも畳まずに終わるって作品も結構あって、これもあるあるパターン。これはどちらも惜しくて、視聴者的には世界観の説明はしてほしいけどその後に一旦落ち着いて感情移入できるような展開が欲しい。伏線回収しつつシラけさせずのバランスが難しいよね。それをこの作品はとても上手くやってくれたなと言う感じで、その点も満足感の高さを後押ししているんだと思う。

関係ないけど今期はもう一作品、量子コンピュータをテーマにした作品があったね。まだ最初の方しか見てないんだけど今の所は見るアニメ予定リスト二軍くらいのイメージで考えてる。

 

個人的にはストーリー構成とキャラ原案がダンガンロンパを手がけてた方達というのもあって、ダンロンぽい要素が散りばめられてるところもワクワクした。ダンロンは1からV3までゲームで全部プレイしたし、アニメも見たから結構思い入れ強くて、そこも面白かった理由かな。
アクダマドライブのOPはアクダマ達が死んでいる姿が最後の方にラッシュでバーっと出るんだけど、この辺はアニメのダンロン3未来編のOPを意識してるのかなと思った。あっちはミスリードだったけどこっちはそのまんまだった違いはあったけど笑

あと1話と12話でアクダマの紹介シーンでアメコミチックな描かれ方をしていたところもダンロンの雰囲気出てたね。もともとのキャラデザがコミカル寄りだから上手くマッチしてた。

 

そんなところかな。もっと詳しい感想書けたらいいんだけどあんま時間無くて記事も数ヶ月に一本とかで、そんな調子だから記事ごとにですます調だったりである調だったり口語調だったりでごちゃごちゃになってる。

ではまた~。

 

アクダマドライブ|KBS京都